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金唐革紙 [インテリア・建築]

ここはどこでしょう。
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ヒント1
蓮で有名なお池の近く。

ヒント2
菱模様のステンドグラス
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天井のデザインも、欄間のデザインも、菱。
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11月最初の週末に、「大琳派展」を見ようと上野へ行き、その前に岩崎邸に寄りました。
三菱財閥3代目の岩崎久弥邸です。
洋館の設計はジョサイア・コンドルで、明治29年竣工。

今年2月に京都の博物館にて西洋陶磁器のお話を聞いてから、
ミントン製のタイルがあるという岩崎邸に行ってみたいと思っていたのでした。
そのころ岩崎邸は改修工事中でした。

行ってみると、大勢の見学者で賑わっていました。
こういう所は、建築マニア・歴史マニアしか来ないと思っていたのに。

洋館内では、「金唐革」と「金唐革紙」の説明・展示がされていました。
唐紙ではなくて、唐革。
金唐革というのは、欧米からきた工芸で、皮革に型押しして模様をつけ、
そこに金属箔(主に銀箔)を全面に張り、彩色を施したもので、
宮殿などの室内を豪華に飾る壁装材でした。
江戸時代に日本に入ってきた金唐革は刀の柄だとか小物に使われて珍重されたそうです。

明治になって、その金唐革を真似て和紙で作ったものを金唐革紙と言うそうです。
大蔵省印刷局が中心になって作られた金唐革紙は、逆に輸出されて
欧米の建築を彩ったのだとか。

岩崎邸では2階の客間2部屋で、この金唐革紙の壁装が復元されています。
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版木 ↓
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当時の暖房器具 ↓
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洋館を庭園から見る ↓
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正面に茶色い樋を2本落としているのが、私はちょっと不満であります。
隅に寄せる工夫はできなかったのでしょうか。

あまりに邸内に人が多かったので、ミントンのタイルを見るのを忘れました。
1階ベランダに張ってあるのを外から背伸びして見ましたが、あまり見えませんでした。。
また来よう。

洋館と廊下でつながった和館があります。

和館の廊下 ↓
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船底天井の梁も重ね菱の形なのですが、奥の障子に同じ形のシルエットが
浮かぶように設計されているあたり、細かいなあ・・・。

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